青心社営業日誌

第16回

 細美遙子


2月

 2月は逃げると言いますが、本当にあっという間の一ヵ月でした。
 今月は青心社から3月下旬に出る(予定の)クトゥルー小説の文庫『冥王の刻印』(新熊昇著)の宣伝チラシができるまで待っていたため、中旬以降から活動。ただ、こちらの都合もあり、大阪ミナミがあとまわしになっている分、名古屋の書店をちょっとまわってきました。

2/18(水)
 梅田方面 ジュンク堂書店 堂島アバンザ本店1F
清風堂コミック補完計画
ブック1st コミックランド
紀伊国屋書店 32番街コミック専門店 (3/25からグランフロント店に移転決定)
紀伊国屋書店グランフロント店 (海外文学フェア実施中)
三省堂書店 ルクア9F
2/19(木)
 JR兵庫駅 ブックス・キオスク (文庫本2冊買うとフリスク・カラーボールペンプレゼントフェア実施中)
 神戸 UMIE内 大垣書店
 三宮 ジュンク堂センター街店
紀伊国屋書店
ジュンク堂書店三宮駅前店
2/21(土)
 名古屋駅近く アニメイト
2/23(月)
 名古屋駅近く・ 星野書店 近鉄パッセ8F
 栄・大須方面 リブロ パルコ東館4F
三洋堂 上前津店
wonder Goo 大須店
2/24(火)
 栄地下街 ザ・リブレット栄店

 上記のように、今月は21日から24日まで、一度名古屋に行ってみたいという娘を連れて名古屋に遊びにいっておりました。宿泊は売れっ子翻訳家の古沢嘉通邸。奥様には朝食、夕食をつくっていただき、グルメで知られる古沢氏はおいしいビールやワイン、吟醸酒を惜しげもなく専用保管庫から出してくださいました。

 名古屋の観光については特に何も考えていませんでしたが、古沢ご夫妻の案内であちこちまわってみると、思っていた以上におもしろいところが多かったです。

 徳川美術館、庭園 ・・・ ちょうど「尾張徳川家の雛まつり」展開催中。本物のお輿入れのお道具からミニチュアのものまでを含め、説明つきでずらりと並んでいるさまは圧巻でした。庭園もとてもきれいで起伏も大きく、楽しく歩けました。

 名古屋陶磁器会館 ・・・ ノリタケなどで知られている陶磁器も盛んなこの地方で、現代の作家ものなどの陶磁器作品や伝統的な作品を展示しているところです。土日休みというちょっと不思議なところですが、デッドストック製品の即売会などもしており、すごくお得にお買い物ができました。底に芸者の顔が透かし彫りになっているぐい呑みなどの展示もありました。ここではうぐいすの声がする鳴きどっくりと鳴き杯のセットを買いました。絵付けが本当にきれいです。

 熱田神宮 ・・・ 神域を実感できるたたずまいで迫力あり。建築もきれいでさすが。きよめ餅がとってもおいしくいただけました。

 大須観音、商店街 ・・・ NHKのドラマ「全力離婚相談」のタイトルバックになってる商店街がここ。オタク街はコンパクトでしたが、商店街は観光客でにぎわってました。大須観音さんもとっても大きくてりっぱ。知らない街並みを歩くのは本当に楽しいものです。

 紙の温度 ・・・ かなり変わった名前ですが、熱田神宮のそばにある和紙・洋紙をあつかうお店です。日本のあちこちだけでなく世界じゅうの手すき紙その他、9000種類以上の紙を置いてあるお店は圧巻。いろんな紙小物も置いてあって、神戸にもぜひほしいお店です。

 名古屋めしは、小倉ホットサンド、みそおでん、みそカツ定食、みそ煮込みうどんと食べましたが、どれも見た目よりはあっさりしててそんなに濃い味というわけでもなく、おいしかったです。しかし山本屋本店のみそ煮込みうどんはいつからあんな高級価格になったんだ・・・

 4日間留守にしていただけで、録画テレビドラマがたまって、見るのに必死。あっという間に2月も終わりになりましたが、最終日の28日は魚崎にある菊正宗の蔵開きに行ってきました。
 一昨年はお昼ごろでかけて、いろんな催しを楽しみ、1000円の福袋がものすごくお得な内容で、毎年行こうと心に誓ったのですが、去年はお昼前に行くともう福袋が売り切れ。それで今年は開場の10時直前に行きましたが、すでに500人ぐらいの列ができてものすごいことになってました。福袋は1500円になってましたが、蔵開き限定の生モト大吟醸の720ml瓶をはじめ、金箔入り酒やにごり・スダチのスパークリング酒二種など、めちゃくちゃ豪華な内容でした。来年は9時ぐらいに行かないとだめかも。

 それ以外の2月の私的イベントは、14日に京都の観世能楽堂で杉浦能を見たのと、25日に三宮で能面展に行ったぐらいです。あ、15日は森の学校の例会で、木を伐りに行きました。

 2月は雨が多くけっこう寒かった感じですが、3月は暖かくなることを祈ります。ではでは。


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